KC看護アカデミアブログ

国語のワンポイント講座 勉強方法

こんにちは!

塾長の陀安です。

 

いよいよ春めいてきました。

各地の桜も満開になりつつありますね。
今年は例年よりもかなり遅い開花だそうです。

私自身は特にお花見にいく予定はありませんが、仕事の行き帰りに、またはシュシュ(うちのトイプードルです)の散歩のときに、公園の桜を眺めるだけでもなんだか幸せな気分になります。

 

春眠暁を覚えず。

有名な漢詩の一節にあるように、季節がら、ついつい寝すぎてしまいがちですが、受験生の皆さんは生活習慣を整えて、毎日少しでも勉強時間を確保するようにしてくださいね。

 

今日は国語の勉強方法についてお伝えします。

 

皆さんの中には、国語の勉強の仕方に悩んでいる方がけっこういらっしゃると思います。
 

どうやって勉強すればいいのか。
 

英語であれば、単語を覚えたり、文法を学習したりすればよいとわかります。数学であれば、公式を覚える、例題の解き方を学んだうえで類似問題を解いてみる、というやり方があります。
 

しかし国語の勉強といえば、漢字を覚える、練習問題をやってみるくらいしか思いつかないかもしれません。

 

漢字はどの学校でも頻出ですから、継続的に勉強する必要があるのはたしかです。しかし問題全体に占めるウェイトは小さいので、漢字を覚えたからといって得点が飛躍的に上がるわけではありません。同じことは漢字以外の知識問題、たとえば四字熟語、慣用句、ことわざなどについても言えます。

 

一方、国語で最も配点が高いのは読解問題です。読解問題とは、文章に何が述べられているかを把握する問題です。読解力を鍛えるために必要になるのは練習問題を解くことですが、重要なのはそのやり方です。

 

ただやみくもに問題を解いて答え合わせをして終了、こういうやり方をしていませんか?

これを続けても、残念ながら、読解力は伸びません。自分の現時点での読解力の確認にはなりますが、「読解力の向上」に結びつく勉強にはなりません。
 

では読解力の向上につながるには、どのような勉強方法が必要でしょうか

 

問題を解く前に、文章そのものに注目してください。筆者がどのような手順でその文章を書いたのか、ていねいに分析してみましょう。つまり文章の論理構造を分析するということです。

 

国語の文章はたいてい、いくつかの段落に分けて書かれています。段落が分かれているということには意味があります。筆者はどういうつもりで段落を変えたのでしょうか。
 

段落には強弱があります。重要なことが書かれている段落、補足程度の内容でそれほど重要ではない段落、言いたいことを際立たせるために比較対象として挿入されているだけの段落、話題を変えるための段落、それまでの内容をまとめたい段落など、各段落にはさまざまな役割があります。それぞれの段落の役割について考えてみましょう。

 
できればノートに文章全体の流れがわかるような地図を書いてください。矢印や、自分なりのいろいろな記号を使って図示してください。また、文章全体を100字程度で要約してみるのも有効です。

 

ひとつの段落内の文同士にも強弱があります。要点を簡潔に抽象的な表現でまとめている文、具体例を使ってわかりやすく説明している文などに分かれます。要点を述べている文はどれでしょうか。それがわかれば、その段落の内容は把握できたことになります。

そこで、その段落の要点を述べている重要な文に線を引きましょう。ここで大事なのは、たくさん線を引かないということです。最も重要だと思うところにだけ線を引いてください。

 

国語の問題文は、本の一部分を抜粋したものです。抜粋しても内容のまとまりがある箇所が問題文として選ばれます。したがって、問題文全体で筆者が言いたいことは、たいてい一つのことです。それを筆者は、表現を変えながら繰り返し述べているのです。
 

表現は違うけれども同じことを述べている語句や文を探しましょう。文章全体に散らばっている「同じこと」を発見できれば、筆者の言いたいことに気づけます。あれこれ書いてあるけれども、結局、こういうことを言いたいのだな、と理解することができます。

 

練習問題を解くときは、上のような作業を行うことが大事です。もちろん実際の入試で行う必要はありませんし、その時間的余裕もありませんが、日頃の勉強では読解力を鍛えるために有効だと思います。

 

単に問題を解く場合の倍以上の時間がかかりますが、フィーリングで答えるのではなく、分析的に、論理的に考えるクセを身につけることができます。


以上が読解力を向上させるうえで有効な勉強方法です。ぜひトライしてみてください。


これに加えて、次のことも国語の勉強として大事です。
 

解説を読む

 

問題を解いて答え合わせをしたら、参考書や問題集についている解説に目を通してください。
 

これをめんどくさがる人は少なくないと思いますが、解きっぱなしでは意味がありません。どうしてその答えになるかを確認して納得することが重要です。

 

したがって、参考書や問題集を選ぶときには、解説が充実しているものを選んでください。

 

 

漢字などは継続的に勉強する

 

漢字、四字熟語、慣用句、ことわざ、故事成語、同音異義語、同訓異字などは知識問題と呼ばれます。
 

知識は急に増やすことはできないので、継続的に学習するしかありません。参考書を決めて、長期的な計画を立て、継続的に学習を進めていきましょう。

今日は国語の勉強方法についてお伝えしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。