KC看護アカデミアブログ

国語のワンポイント講座 接続語(2)

こんにちは!

塾長の陀安です。

 

 前回の続きです。

 

 前回は、「しかし」などの接続語は「論理の予測」として機能するので、読み手や聞き手にとって読解の「道しるべ」になるというお話をしました。

 

 今回は、読解に役立ついろいろな接続語についてご紹介します。

 

 文章を読む際に接続語が「道しるべ」になると言いましたが、各接続語がどのような論理を予測させるのかを知っていなければ、道しるべとして活用することはできません。

 街にはいろいろな道路標識がありますが、それぞれの道路標識が表す意味を知っていなければ役に立たないのと同じです。

 

 

さまざまな接続語

ひとつ問題を出します。

 

【問題】

次の各文のあいだに、{  }内から適切な接続語を選んで入れ、①〜⑦が全体として意味の通じる文章になるようにしなさい。ただし、内容を変えない程度に文末を変更してもよい。

 {しかし、すなわち、そして、だから、ただし、たとえば、なぜなら}

          (使用は各一回のみ。不要なものが一つある。)

 

 

①評論を読解できるようになるために大事なのは論理的文章を数多く読むことである。

  ア   

②さまざまな接続語に注意することである。

  イ   

③論理とは言葉と言葉の関係にほかならないが、それを明示するのが接続語である。

  ウ   

④「しかし」という接続語は多くの場合「転換」を示している。

  エ   

⑤「しかし」の前後で主張の方向が変化している可能性が高い。

  オ   

⑥議論の方向を見失わないためには、「しかし」という接続語に注意する必要がある。

  カ   

⑦ときに接続語は省略されるので、その場合には自分でそれを補って読まねばならない。

 

 

ア〜カに何が入るか、わかりましたか?

難しいと感じた方のためにヒントを出しますね。

 

それぞれの接続語の機能を表にまとめると、次のようになります。

 

接続語主な機能説明
しかし(だが・けれども)転換議論の向きを変え、主張したい方向へ導く。
ただし(もっとも)   補足議論を中断し、補足説明をする。
だから(したがって・ゆえに)帰結前言の結論として言えることを示す。
なぜなら(というのは)理由前言の理由を示す。
すなわち(つまり・要するに)解説要約や言い換えによって解説する。
たとえば(実際・事実)例示例をあげたり具体化したりして解説する。
そして(また・さらに)付加同等な内容を付け加える。

 

 

解答と解説は次回のブログで!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。