社会人から看護師になる

社会人から看護師になる

社会人から看護師を目指そうとしたときに心配になる、看護師になるまでの方法 看護学校の学費や給付金 看護学校に出願する際の志望動機 看護学校の面接対策 など、社会人専門のオンライン看護予備校ならではの、全国の看護学校情報からの最新の情報をお伝えします。 

看護師を目指している、または、看護師を目指そうか迷っている方は、是非以下の記事を参考にしてもらえたら嬉しいです!

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社会人から看護師になるためには?

 社会人の方が看護師になるためには、正看護師免許を取得するか、准看護師免許を取得する必要があります。
 それぞれについてまとめました。

1正看護師免許を取得する
 正看護師免許を取得するためには「看護師国家試験」に合格する必要があります。
 「看護師国家試験」の受験資格は、3年制の看護専門学校を卒業する、4年制の看護大学または大学の看護学科を卒業する、3年制の看護短期大学を卒業する、いずれかによって得ることができます。
 いずれの学校も、入学するためには高校を卒業しているか、または高卒認定を取っている必要があります。

2准看護師免許を取得する
 准看護師免許を取得するためには、全国の自治体が実施している「准看護師試験」に合格する必要があります。
 「准看護師試験」の受験資格は、2年制の准看護師養成所を卒業することによって得ることができます。
 准看護師養成所は、中学を卒業していることが入学条件になっています。
 

准看護師が正看護師にステップアップするためのルート

 すでに准看護師として働いている方が正看護師にステップアップするためのルートについてまとめました。
 准看護師が正看護師免許を取得するためには、「看護師国家試験」に合格する必要があります。
 ただし、高校を卒業して准看護師免許を取得している場合と、中学を卒業して准看護師免許を取得している場合とでは、ルートが変わります。

1高校卒業の場合
 「看護師国家試験」の受験資格は、看護専門学校の全日制で2年間学ぶ、看護専門学校の定時制で3年間学ぶ、看護専門学校の通信制で2年間学ぶ、いずれかによって得ることができます。
 通信制の学校は、7年以上の准看護師としての実務経験が入学条件になっていますので注意してください。

2中学卒業の場合
  実務経験3年以上の准看護師の方は、看護専門学校(全日制、定時制)に入学し、卒業と同時に「看護師国家試験」の受験資格を得ることができます。 
 実務経験7年以上の方は、高校卒業の場合と同様に、看護専門学校の通信制に入学することができます。


 

社会人入試と一般入試の違い

 社会人から看護専門学校、あるいは大学を受験しようと考えている方の中には、いま仕事をしている方、アルバイトをしている方、主婦の方、無職の方など、さまざまな方がいらっしゃると思います。
 仕事をしている方の場合、多くの学校で「社会人入試」という入試枠があります。
 「社会人入試」と「一般入試」の違いについて、まとめました。

1社会人入試の特徴
 社会人入試は、一定期間就業経験のある人を対象とした入試制度です。
 条件となる就業期間は学校によって変わりますが、だいたい1〜3年間です。すでに退職している方も、退職時期によっては条件を満たす場合があります。また、正社員としての就業が基本ですが、中にはアルバイトや家事を就業とみなす学校もあります。
 入試時期は一般入試より早く、秋口から始まります。早めの準備が必要です。
 社会人入試の最大のメリットは入試科目が少ないことです。たとえば「小論文と面接」「国語と面接」「総合問題と面接」のように、英語や数学などが免除されるのが一般的です。長い間勉強から離れていた方にとって魅力的な入試制度です。
 一方、デメリットは倍率が高くなる傾向があることです。定員が「若干名」となっている学校が多く、受験者数が多い場合、高倍率になります。そのため、社会人入試だけの受験を考えるのではなく、一般入試と併用するのが賢明です。社会人入試を受験する場合も、一般入試の勉強を同時に進めておくことをお薦めします。

2一般入試の特徴
 一般入試は、現役の高校3年生だけではなく、すでに高校を卒業した社会人の方でも受験することができます。
 就業経験がなく社会人入試の条件を満たしていない社会人の方の場合、社会人入試ではなく一般入試を受けることになります。
 入試時期はさまざまですが、近年は入試時期が早まる傾向にあります。少し前までは一般入試といえば年明けのイメージがありましたが、現在は多くの学校で秋くらいから始まります。
 また、近年では、前期・後期といった入試区分だけではなく、第1期、第2期、第3期、、、などのように、多くの入試日が設定される傾向にあります。何度でも挑戦できるということです。
 入試科目は英語、国語、数学、生物の中から2科目選択するパターンが多く、それに加えて小論文と面接は必須と考えておきましょう。
 入試科目が多いため準備が大変になりますが、学校によって問題の難易度はさまざまで、主に基礎的な内容が問われる学校も少なくありません。勉強に不安を抱いている方も、計画的に基礎をしっかり学習し直せば、十分合格に手が届く試験内容になっています。




 

学費・奨学金・給付金について

 社会人から看護師を目指すときに気になる費用と経済的支援制度についてまとめました。
 在学中は学業が忙しく、アルバイトが難しかったり、そもそもアルバイトが禁止されていたりする場合があるため、生活費も含めてどのくらいの費用がかかるかを把握しておく必要があります。
 また、看護学生にはさまざまな奨学金制度や給付金制度があるので、利用できないかを考えましょう。

1学費
 看護師になるためにはさまざまなルートがありますが、学費についてまとめました。
 以下はあくまでも目安です。

①3年制の看護専門学校 250万〜400万円
②4年制の国公立大学 250万〜300万円
③4年制の私立大学 500万〜700万円
④3年制の短期大学 300万〜400万円
⑤2年制の准看学校 100万〜150万円

 2奨学金
 在学中の学費や生活費を支援する制度として奨学金があります。奨学金は貸与されるものなので基本的には卒業後に返還しなければならないものですが、看護学生に対する奨学金の中には、指定の病院で一定期間勤務すれば返還が免除されるものが数多くあります。

①日本学生支援機構の奨学金
 給付型(返還不要)と貸与型(返還義務あり)があります。
②看護師等修学資金
 都道府県が行っている看護学生に対する奨学金制度で、貸与額や条件は自治体によってさまざまです。指定の施設で一定期間勤務すれば返還が免除されます。
③病院の奨学金
 病院が独自に設けている奨学金制度で、貸与額や条件は病院によって異なります。指定の病院で一定期間勤務すれば返還が免除されます。
④大学・専門学校の奨学金
⑤民間企業の奨学金

3給付金
 厚労省による給付金で、返還する必要はありません。ただし給付を受けるための条件が決まっています。

①専門実践教育訓練給付金
 雇用保険に2年以上加入している人、または加入していた人で、厚労省の指定する看護学校で履修する予定の人を対象に支給されます。
 教育訓練経費(学費)の50%が最大3年間支給されます(年額上限40万円)。
②高等職業訓練促進給付金
 ひとり親で看護師を目指す学生、かつ、児童扶養手当の支給を受けている人または同等の所得水準にある人が対象になります。
 支給額は月額10万円(住民税課税世帯は月額70,500円)です。